医療法人船内クリニック

院長Blog

乳児血管腫(いちご状血管腫)について

先日 予防接種に来られた患者さんで乳児血管腫の子供さんがおられました。新聞にも乳児血管腫の内服治療薬についての記事が載っていたことより乳児血管腫について少し調べてみました。 

乳児血管腫とは皮膚の表面や内部に未熟な毛細血管が増殖してできる良性腫瘍(赤あざ)です。発生頻度は0.7%と比較的見られる機会の多い皮膚疾患です。生後6か月ごろから増殖しはじめ1歳ごろがピークでその後小さくなり90%以上の患者さんは5~7歳までに自然退縮するため経過観察されることが多かったのですが中には「あと」(はんこん)が残る場合があり、希望される患者さんにはレーザー治療や手術が行われてきました。2008年海外で心臓病の治療に使われていた薬が効くとの報告があり昨年9月には日本でも保険適用され 内服治療が可能になりました。(国内臨床試験では投与24週後の有効率は78,1%)

内服治療にはプロプラノロール塩酸塩と言われるシロップで比較的安全性が高いと言われていますが乳幼児に投与するため入院の上心電図などモニタリングしながら投与量を設定します。副作用としては 下痢、肝機能異常から重篤なものは低血圧、徐脈などがあります

<治療の適用度>
強く推奨されるケース
・内臓や気道、眼瞼など生命や機能を脅かす可能性のある場合
・潰瘍を形成している場合
・顔面の広範囲に及ぶ場合
・増殖が急な場合
場合によって必要なケース
・腫瘤型の場合
・露出部にあり保護者が強く治療を希望する場合
経過観察でよいケース
・はんこんが残っても気にならない部位や大きさの場合
・2~3歳を過ぎて明らかに退縮期に移行した場合

診療科目

初診問診票ダウンロード

サブメニュー

お気軽にお問い合わせください!!

TEL : 072-955-0678

医療法人船内クリニック

〒583-0024大阪府藤井寺市藤井寺1-9-8

【診療時間】
 月火木金土 09:00-12:00
 月火木金 17:00-19:00

【休診日】
 水曜日 土曜日午後 日曜日 祝日

【診療科目】
 産婦人科 小児科 内科