院長Blog
愛着障害って知ってますか
先日 「傷ついた脳とこころ~子どもたちの健やかな育ちのために」というテーマの講演を聞いてきました。
これから聞いてきた愛着障害の話の前に マルトリートメントについて説明いたします。マルトリートメントとは体罰、虐待、ネグレクト(育児放棄)とは違い 行為が軽くても子供を傷つける意思がなくても子供が傷つく行為はすべてマルトリートメントと言います。このマルトリートメントにより様々な精神障害をもたらし対人関係の障害、気分の落ち込み、認知の障害など明らかになってきました。
子供は生まれてから5歳ぐらいまでの間に親との間で愛着(深い絆)を形成し得られた安心感や信頼感を足掛かりに周囲への関心を広げ認知力や豊かな感情をはぐくんでいくという成長過程をたどります。愛着障害とは 親からの体罰、虐待、ネグレクトを含めマルトリートメントを受けることにより脳神経が正常に発達せず脳機能に影響を与え そのため他人に対して攻撃的になり人間関係をうまく築くことができなくなり うつ病や多動性障害など重篤な心の病に推移することを言います。
子供に対しての暴力、言葉の暴力、子供の前での夫婦喧嘩などは子供の脳の発達に強く影響を与えます。子供は褒めて 褒めて育てください。どうしても叱らないといけない時があると思いますがその時は叱るのは1分以内でそのあと十分に愛情を注いで抱いてあげてください。